TOEIC TOEFL 比較

TOEICとTOEFLについて

TOEICはアメリカで開発され、今や60カ国あまりで使われているほど知名度があります。そのTOEICほど知られてはいませんが、トッフル(トーフル)と言って、アメリカやカナダへの留学を希望する外国人を対象とした英語能力を測定する学力共通試験があります。

 

正式には「Test of English as a Foreign Language」で略はTOEFL。リーディング、リスニング、ライティングやスピーキングのテストもあり、現在は、コンピューターを媒体として受験するようになっています。日本人受験者の数は多いようですが成績は芳しくなく、2001〜02年は同30カ国・地域で29位でした。

 

TOEICは主にビジネス仕様、つまり、社員の英語力アップを目的として利用されることが多く、600点がボーダーラインで、それを超えると英語がある程度はできるとみなされることが多く、730点以上で英語を扱う部署に配属されたりと英語上級者の部類に入るとも言えます。英語をバリバリ使いたいなら、800点以上は欲しいところでもあったりします。

 

TOEFLは、主にアメリカやカナダの大学や大学院に入学する際、授業についていけるだけの英語力が入学希望者にあるかどうかを判定するために使われています。ビジネス系というようりも、学校系の試験といったほうがいいかもしれません。

 

TOEFLには、iBT、CBT、PBTの3種類の名前を聞いたことがあるかもしれません。元々はPBTという試験形態で、紙ベースの試験でした。それがCBTというコンピュータベースの試験へと改善がなされ、現在では、TOEFLといえばiBTというインターネットベースの試験へと発展を遂げています。

 

ですので、若い方はこのiBTベースのTOEFLしか知らない、という人もいるかもしれませんね。ただ、今まで継続的にTOEFLを受験してきた人は、学習の上達具合をみるには、iBT、CBT、PBTの点数相関表がありますので、同じベースで、点数の伸び具合を確認することは可能です。日本人の平均スコアは66点程度で、TOEFL実施161カ国中の138位という結果になっています。

 

TOEIC、TOEFL共に、日本人のスコアが非常に低いものになっていることが気になります。これだけ、教育が発達したと思われている日本国で、教育の重要科目のひとつである英語の試験結果が世界的にみて、これだけ低いというものは考えものです。抜本的な教育方法の改善が急務かもっしれませんね。