TOEIC IELTS 比較

TOEICとIELTSについて

TOEIC試験は、企業で新入社員の英語能力測定や海外出張、駐在の基準、昇進・昇格の判定に利用されています。今では、実業界に浸透し60カ国ほどで実施されています。日本では現在最もポピュラーな英語試験といってもいいでしょう。

 

また、世界にはこのような語学試験は他にも何種類かあり、オーストラリアやニュージーランドで留学や永住を希望する人が受ける必要がある英語力試験に、IELTS(アイエルツ)があります。

 

TOEIC試験に対して、IELTSは、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダへの留学・就労・移住希望者を主な対象として、実施される英語能力判定テストです。実は、IELTSは年間170万人以上が受験する英語運用能力評価試験です。そして、世界各国8000以上の機関で使われています。

 

また、TOEIC試験とはまた違うスコア設定になっていて、0〜9まで、0.5点刻みのスコアで点数が決まります。範囲はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4領域の英語力を試験で判定されます。

 

TOEICと違ってマークシート方式ではありません。記述式ですので、きとんとしたスペリングも要求されるケースもあります。文章を書くライティングも重要視されます。ただ、英語の文章を書けば良いというものではなく、学術的にきちんとした構成で論理的な文章を英語で書くことが要求されます。

 

スピーキングは面接形式で行われます。面接官の質問に英語で答えるわけです。これまた、ただ英語を喋ればいいというわけではなく、きちんと考えられた方法で返答することが望まれます。

 

このようにIELTS試験は、TOEIC以上に本当の英語力が問われる英語試験といっていいでしょう。英語の文法や語彙だけでなく、書く力、聞く力、話す力が問われる試験となります。

 

海外の大学に入学する場合は、受講する学科にもよりますが、5.5点から6.5程度と思ってください。また、総合点だけでなく、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの各セクション別の点数にも最低、何点以上といった条件がついていることが普通です。総合点が良くても、ライティングが低いなどの場合には、入学条件を満たさず、というような結果になってしまいますので、注意が必要です。